ご当地スーパー

【宮城県・仙台】ご当地スーパーでお土産探し@主婦の店さいち

大手のスーパーマーケットによる店舗の全国展開や、Amazonなどネット通販の台頭、人口の過疎化などにより、地方のスーパーマーケットが倒産するというニュースをここ数年で見聞きする頻度が増えました。

「普通に商売をしていれば近所の人が買いに来る」という時代は終わり、地方のスーパーはその存在意義を問われています。

でも、今回訪問した「主婦の店さいち」のように、地方のスーパーだからこそできる商いもあるはず。

というわけで、噂には聞いていた、とっても素晴らしい宮城県のご当地スーパー・主婦の店さいちさんに行ってきました。

なんだか導入がまじめですが、いちスーパーマニアとして見どころを紹介します!

 

宮城県ご当地スーパー「主婦の店さいち」

「主婦の店さいち」があるのは、宮城県仙台市から車で30分ほど走ったところにある秋保(あきう)温泉。老舗の温泉旅館が立ち並ぶ温泉街で商売をしている、小さな個人商店です。

写真からも分かる通り、店舗の大きさはコンビニエンスストアを少し大きくした程度。

にもかかわらず、ここは宮城の観光ガイドブックにも載るほど、全国的にとっても有名なお店です。

人気の理由はいろいろあるのですが、特にその名を広めるきっかけとなった、看板メニューである「秋保おはぎ」は、毎日5000個も売れるのだとか。すごすぎる…。

私ももちろん買って食べました。おはぎのお餅は、お米の粒感が残っていて、昔ながらの手作りおはぎという感じ。あんこは程よい甘さで人工的な味がせず、あっさりしていて食べやすいです。食べていて心のとげが抜けていくような…そんなほっこりした味でした。

こちらが噂のおはぎ。2個入りで税込216円。
店の屋根部分にも大きく「秋保おはぎ」の文字が
オープンとほぼ同時におはぎコーナーへ小走りしましたが、既に多くの人…!
おはぎは2個入り~、購入可能
10月~5月限定で納豆おはぎも販売されています。納豆おはぎ…びっくりするけど、納豆ごはんみたいなものなのかな?

また社長さんの奥様(専務さん)の、こだわりレシピで作る化学調味料無添加のお惣菜も、毎日飛ぶように売れる商品。

こちらは秋保に住む一人暮らしのご高齢の方なども食べきりやすいよう、1人前サイズ(100円前後)から売っていて買いやすいです。

お惣菜コーナーも朝からすごい人。ちなみに18時頃にもお店に行ってみましたが、お惣菜はほぼ売り切れでした

こちらも「こうや豆腐盛り合わせ」を購入して食べてみましたが、もうおいしすぎてびっくり…。化学調味料無添加ということで「ちょっと物足りない味かな?」なんて思っていましたが、全然そんなことなくて、具材に味がしっかりとしみ込んでいてめちゃくちゃおいしかったです。

おばあちゃんが作ってくれたような、素材とだしの風味が豊かな懐かしい家庭の味。胃が疲れなくて、「また食べたい」と思える味でした。

これで110円(税込)は破格すぎる。ちなみに素材にだしがしっかりしみ込んでいるので、時間がたっても具材から汁が出てこないもの特徴

さて、さいちの魅力はおはぎとお惣菜だけではありません。

さいちでは売り上げの60%程度が観光客の買い物らしく、店内は観光客にも嬉しい商品のラインナップとなっています。わざわざ仙台市内でお土産を買わずとも、ここで十分揃いますよ!

宮城県白石市のご当地麺である白石温麺(しろいしうーめん・油を使わずに練った短い小麦粉の麺)や、仙台みそ、牛タンカレー、気仙沼のふかひれスープなんかもこの通り。

宮城県のお土産に買って帰る人の多い、笹かまぼこも発見しました。

ご当地食である三角油揚げも。表面をトースターなどでサッと炙り、お醤油とすりおろし生姜などを合わせて食べたら最高なのだそう…。

こんな変わり種の商品も。なんとこちらは牛タンサイダーとずんだサイダーです。マツコさんもテレビで飲んで悶絶したという牛タンサイダー、勇気ある方はぜひお試しを…。

宮城県ですもの、特に女子にとってずんだはマスト。ちゃんとずんだの商品もありましたよ。

店内には、さいちオリジナルの商品もちらほらありました。「また食べたくなる」ようなおいしさに、とことんこだわるさいち。オリジナル商品も気になります。

さいちオリジナルの「なんばんみそ」
こちらは「ミックスホワイト」。ホワイトチョコレートに白ごまと黒ごまを練りこんだ、さいち特製のチョコレートです

小さな店舗ですが、大きなスーパーの何倍も楽しさが詰まったお店。さいちに行かずして仙台観光は始まらない!と思えるほどの、とっても楽しい時間が過ごせました。

そんな私が今回購入した商品はこちらです。

 

おすすめ仙台土産

※価格は全て税込で、購入時のレシートを参考にしています

ヤマダイ「ニュータッチ 仙台牛タン風味塩焼きそば」

仙台名物と言えば牛タン。その牛タンを塩焼きそばと合わせた、おいしいこと間違いなしなご当地カップ麺です。塩味の焼きそばソースにブラックペッパーのスパイス感が合わさり、そこに牛タンの旨味…。考えるだけでお腹が空きますね。1人暮らしのあの人にぜひ。

内容量:122g
価格:120円

サンヨー食品「サッポロ一番  仙台味噌」

こちらは宮城限定ではありませんが、「サッポロ一番」の50周年を記念して作られた品。通販などではなかなか手に入りませんが、さすが仙台、ちゃんと置いてありました。5個入りなどのパックではなく、1個から買えるのも嬉しい。風味豊かな仙台味噌のおいしさを、ぜひ味わってください。

内容量:101g
価格:95円

カネタツー・ワン「仙台発祥 牛たんジャーキー」

牛タンはジャーキーでも味わえます。さいちの店内にはいろいろな種類の牛タンジャーキーが置いてありましたが、中でも人気というこちらの品を購入しました。ピリ辛風味でお酒のあてにぴったり。ついつい飲みすぎちゃいそうですね。

内容量:53g

木の屋石巻水産「彩 金華さば水煮」

宮城県石巻市が誇るブランド魚の「金華さば」。脂がのっていてとってもおいしいと有名です。そんな金華さばを水煮にして缶詰に。木の屋石巻水産では、朝に獲れたさばをその日のうちに缶詰めにしているとのことで、雑味のないフレッシュな味が楽しめます。

内容量:170g
価格:390円

松田製粉「青ばたきな粉」

東北地方ではおなじみの、青大豆(青ばた豆)を使用して作られた「青ばたきなこ」。普通のきなこよりも少し青(緑)っぽい色と、特有の香りがあるのが特徴です。本商品はなんと、さいちのきなこおはぎにも使用されているそう。本物の店に選ばれている、間違いのないおいしさの商品です。

内容量:80g
価格:118円

山形屋商店「仙台麩 仙台ふくちゃん 仙台味噌味」

宮城のご当地食としては、仙台麩も有名なものの一つ。こちらはその仙台麩と仙台味噌を使用して、かりんとうに仕上げたお菓子です。企業のWEBサイトを拝見すると、おすすめの食べ方はサワークリームやクリームチーズを塗るというものなのだそう。斬新なかりんとうの食べ方に興味津々です。

内容量:40g
価格:300円

有限会社風月堂「ずんだブッセ」

ずんだクリームをサンドしたブッセは、常温で保存可能なのでお土産にもぴったり。少し青みのあるずんだの味が、生地の甘さと程よくマッチします。新幹線などで移動する際の、道中のおともにしても。

価格:150円

伊達ノ屋「ずんだ棒」

う…うまい棒ではないのね…。パッケージに描かれているのは、宮城県の観光PRキャラクターである「むすび丸」。宮城のお土産感ばっちり、かつ価格は30円と激安なのでばらまき土産にぜひ。

内容量:6g
価格:30円

ほの香「伊達の琥珀」

宮城県仙台市にある自家製焙煎コーヒーの専門店「ほの香」のコーヒーが、自宅でも味わえるドリップバッグ。パッケージのデザインは宮城県出身の偉人・伊達政宗の「紫地羅背板五色乱星陣羽織」(訳=なんだか難しい)の模様をイメージしたそうです。コーヒー好きのご友人にぜひ。

内容量:10g
価格:150円

築館なめこ生産組合「なめこ屋さんのいつでもなめこ」

宮城県産のなめこを使った乾燥なめこ。水戻し不要、水にそのまま入れて5分ほど煮たらなめこ入りの汁物が簡単に完成する、ママパパ大助かりの一品です。

内容量:25g
価格:450円

有限会社リアスの国から「気仙沼産ふかひれ濃縮スープ」

気仙沼で獲れたふかひれをふんだんに使った濃厚なスープ。たけのこやしいたけなどの具材も入っているので、ボリューム感はばっちり。高級感のあるスープで、ぜひ贅沢なおうちディナーを楽しんでみては?

内容量:200g
価格:360円

よっちゃん農場「生ラー油」

原材料や製造法などにこだわる商品を揃えている食品店などでも見かけるこちらのラー油は、宮城県の北部にある「よっちゃん農場」で作られています。生搾りで純度100%のごま油をベースに、唐辛子やにんにく、生姜などを加えて仕上げた本品は、香りの良さにびっくりしますよ。

内容量:70ml
価格:700円

「食の王国みやぎ」を掲げるだけあり、宮城県にはおいしい商品がたくさん。主婦の店さいちでの買い物も本当に楽しくて、もはやアミューズメントパークと同じテンションで過ごしていました。皆さんもぜひ訪れてみてくださいね~。